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ダイズなお知らせ

小瀧なつき


健康についてのアレコレを記事やテレビ番組のあちらこちらで目にするようになった昨今。健康志向はとてもいい傾向だけれども、訳も分からず、「カラダに良いから」と、それらをとりあえず食べていることはありませんか。せっかくなら、その良い食べ物の効果を効率よく摂り入れる方法、食べ方知っておきたいですよね。



今回紹介するのは、日本人の40−60歳の男女4000人以上を5年間追跡し、高血圧と大豆の摂取量について研究したものです。大豆は果たしてカラダに良い食べ物なのでしょうか。


結果として、大豆は確かに高血圧に良い食べ物でした。


ただし、ここで注目したいのが、大豆でもただの大豆ではなく、高血圧に効くのは「発酵した大豆」と言うことです。

大豆を多く摂る人(55g以上)も、あまり摂らない人(33g以下)も、そのリスクはあまり変わりがありませんでした。しかし、発酵した大豆の場合では、発酵大豆を多く摂る人(一日19.6g以上)はあまり摂らない人(7.9g以下)に比べて、高血圧になるリスクが28% 低いことが分かりました。


発酵した大豆とは…納豆、味噌、醤油など

発酵していない大豆とは…豆腐や豆乳、ゆで大豆など

発酵した大豆食品である味噌汁を1日2杯以上、納豆を週に時々や毎日食する場合、効果が現れました。

一方、発酵していない大豆食品である豆腐に関しては食べる量は多くても少なくても効果に差は見られませんでした。


発酵では、酵母やカビなどの微生物によって特有の最終産物が作られます。

発酵大豆では、栄養素が分解され、成分のタンパク質やイソフラボンがより吸収がしやすい状態になるため効果が現れたと考えられます。

また納豆では、ナットウキナーゼなど発酵こそが産んだプラスの栄養素も採れちゃうのです。

発酵食品は食材の吸収をよくし、栄養価も高める優れた調理法とも言えます。


ただ高血圧で気になるのが塩分。味噌汁=「塩分が高い」と思われがちですが実際、

味噌汁一杯に含まれる塩分はわずか平均1g。カップラーメンは5.5、カレーライスは3.3gです。(1日の塩分摂取目安量は男性8.9g未満、女性7.0g未満)

確かに塩分を多く摂取すると血圧が高くなります。減塩味噌を利用したり、野菜を一緒に食べることで塩分の排出を促すなど食事全体からの塩分の摂りすぎに注意をしつつ、

味噌汁=「血圧を下げる良い発酵大豆]としてぜひ日々取り入れてみてはいかがでしょう。


大豆に生まれ、早々エダマメとして収穫されて行く仲間もいました。いつ活用されるのだろうと隣りの畑が青く見えることもありました。フレッシュさに欠けるが、角がとれて丸くなり、熟成を知り、たくさんの栄養をひっさげて食卓に帰ってきました、発酵大豆。大豆と共に人生を噛み締めながら、健康を噛み締めてゆきましょう。


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