2021年9月8日
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KOLインタビュー
グリーンコードをご採用の医師、遺伝カウンセラーの先生方にインタビューをさせて頂きました。
「受検者の理解がすすみ、
コミュニケーションもとれて
行動変容につながると期待されます。」
東京大学名誉教授、ロイヤルメディカルクラブ名誉院長
山下 直秀 先生
Q1. どういう方にグリーンコード遺伝子検査をおすすめしていますか?
健康診断や人間ドックを受診して、なんらかの病気の罹患リスクがある方、とくに「病気やリスクについて、もっとよく知りたい」と言われる方には強くお勧めしています。
また、ご家族ががんや病気になっていて、「自分も同じ病気になるのか」と気にされている方もいらっしゃいます。ご自身の遺伝学的検査をすることで、ご心配な病気が家族性(つまり遺伝的にハイリスク)であるかについては、ある程度はわかります。
その場合、コモンバリアントの検査のみでは家族性の疾患の多くはわからないので、レアバリアントの解析もお勧めしています。
また、ご自分の遺伝子検査の結果を素直に受け入れて生活習慣を見直すことが大切なので、その様な意識を持たれている方が特に適しています。結果を知ることで心配になってしまう方には向いてないと思います。
Q2. 受検者からはこれまでにどんなコメントが寄せられていますか?
以前、20名の方を対象に調査をいたしました。
遺伝子検査前後にアンケートを行い、以下の3つの質問に対して、検査前後で有意な改善がみられました。
・ 10年後にかかるかもしれないあなたの病気は、あなた自身でどれくらいコントロール(制御)できると思いますか?
・ あなたの日常的な習慣や生活態度は、10年後に病気にならないようにするためにどれくらい役立っていると思いますか?
・ これから罹るかもしれないご自分の病気について、 考え、理解していると思いますか?
つまり、遺伝子検査は経験ある医療者のもとで結果を返却することにより、受検者のエンパワーメントになる可能性が示されたことになります。
Q3. 他のサービスと比較してどんなところが良いと思いますか?
グリーンコード遺伝子検査は、対面で結果を説明することが長所です。
健康診断や人間ドックの結果報告書を渡すのみ、ということが世の中の主流になっています。
しかし、遺伝子検査の結果を解説なしに回付しても内容が十分理解されない可能性があり、有意義な検査にならないかもしれません。
グリーンコード遺伝子検査は受検者と時間をかけてじっくりと話せる構成になっているので、受検者の理解がすすみ、コミュニケーションもとれて行動変容につながると期待されます。
「健康行動を動機付けるための一つの選択肢」
東京ミッドタウン先端医療研究所 認定遺伝カウンセラー
堀尾 留里子 先生
Q1. どういう方に検査をおすすめしていますか?
多因子疾患の遺伝学的検査は研究途上の分野であり、単一遺伝子疾患の遺伝学的検査とは異なり現在のところ有用性に限りがあります。遺伝の専門家として「おすすめする」というより、健康行動を動機付けるための一つの選択肢としてご提示しています。リスクを理解して行動改善のモチベーションに繋げられる方に向いています。
また、リスク認知は人それぞれですので、健康情報に関して不安感の強いタイプの方は、過剰な心理負担が生じることで検査のメリットよりデメリットが上回る可能性があります。検査の限界と生じ得る問題に関しては、事前の丁寧な説明が重要です。
Q2. 受検者からはこれまでにどんなコメントが寄せられていますか?
当院では現在数百名の方がGreenChordを受検していますが、「自分の体質を理解したい」「自分の遺伝子に興味がある」という理由で検査を希望される方が多いこともあり、検査結果に関しては「面白い」「役に立ちますね」「納得感あります」「時間をかけて丁寧に説明してもらえるので分かりやすい」など概ね好意的なコメントをいただきます。GreenChordの薬剤応答性検査で初めて自分に合わない薬があることを知り、持病もあるので検査して良かったとコメントされた薬剤師の方もいらっしゃいます。検査結果では「一般の数十倍のリスク」が提示される場合があり、驚かれる方もいらっしゃいますが、累積罹患リスクの統計データや好発年齢などの情報をお示しし、正しくリスクを理解して頂くようにしています。
ライトな好奇心を持つ一般の方々の遺伝リテラシーを高めるために良い端緒となる印象です。
Q3. 他のサービスと比較してどんなところが良いと思いますか?
まず、医療機関を通じて提供されること。検査前に検査の限界や注意点に関する説明の機会が担保され、結果説明に際しては病歴や健診データに基いた適切なアドバイスを受けることが可能になります。
また、薬剤応答性検査が充実していることも大きな特長です。コモンバリアントの検査の中では現時点で最も有用性が高い分野と考えられます。薬剤に関する報告書も、用量に関する参考情報が記載され臨床現場で使いやすい仕様になっていると思います。
グリーンコードのお役立ち情報
最新研究会
POINT
1
グリーンコード研究会の開催
予防医学や遺伝学的検査についての勉強会です。
日本人のための遺伝子検査サービス
「グリーンコード」が運営しています。
以下をお考えのドクター、医療機関の責任者の方などにご参加いただければ幸いです。
・生活習慣改善指導などを実施したい(している)
・遺伝学的検査を臨床の現場で活用したい(している)
・最先端の研究事情を把握したい(している)
・遺伝学的検査の導入時の体制に悩みがある
・リスクが高いケースの対応方法が知りたい
今回のセミナーのテーマ「遺伝子多型によるビタミン葉酸の不足」です。
講師は女子栄養大学副学長の香川靖雄先生。
医師の方々向けに、遺伝子多型によっては、不足が各種疾患の大きな問題となる
DHA、EPAと葉酸に重点を置いてお話ししていただきます。
いつもの通り、自由闊達に意見交換ができる場づくりをこころがけていきます。
先生方と有意義なディスカッションができれば幸いです。
テーマ:遺伝子多型によるビタミン葉酸の不足
日時:2023年10月16日(月)18:15 - 19:30
場所: 東京・有楽町 *詳細は参加者のみなさまにお知らせいたします
座長:村松正明 先生 (順天堂大学客員教授)
演者:香川靖雄 先生(女子栄養大学副学長)
スケジュール:
18:15 開場
18:30 - 19:30 講演
19:30 - 20:00 交流会(軽食を用意させていただきます)
結果報告ガイド
POINT
2
先生方の疑問点懸念点に合わせた情報提供資料や参考情報を整備しています。
※導入済みドクター限定のお役立ち資料も多数あります。
お気軽にお問い合わせください。
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