ミッション

​ステートメント

1)予防のための行動はしない、という「世界医学100年の課題に挑戦」する

 

2)血液検査や健康診断だけでは早期発見できないかもしれない

 

3)遺伝子検査はとても参考になり、行動変容に結びつく

 

4)医師が地域の健康を守るためのコミュニケーション・ツールとして改善

全文

医療というのは人の命を預かる大切なものです。世界の研究成果は加速度的に増え、高度な知識が要求されています。人工知能の進展になどにより、カスタマー主導となるなど大きく変革する可能性の高い業界と認識しています。このような医療の世界において、個々人にとって重要なのは病気になる前に予防するということでしょう。しかしながら健康な人に予防のための行動を起こしてもらうのは困難で、これは「世界医学100年の課題」として認識しています。将来病気になるコストの現在価値を低く見ているから生じているものと思われます。

 

患者さんを長い期間診ていくと、当初の疾患以外に様々な疾患が出現してきます。 例えば、高血圧や高脂血症の患者さんを診ている間に糖尿病、あるいは癌が発症する、などです。 特に癌の場合は早期に見つけて治療しないと手遅れになってしまいます。どの患者さんに何時、何の臓器に癌が発生するかについては、日常臨床で予測することはできません。そのため、定期的な全身チェックが必要となります。過剰検査にならないよう、また見落としがないように注意を払って健康診断や人間ドックなどのデータを分析することになりますが、実際にはかなり大変な作業です。患者さんや健康な人において、どのような疾患リスクを持っているかが予めわかれば、効率的な検査計画を立てることができ、様々な負担を軽減することができます。これまでの私達の検討により、先端技術を用いた遺伝子解析を行い、健康診断の結果を踏まえて遺伝情報を受検者に結果回付することで、健康意識の変化や予防のための行動変容が起こることが確認されました。またこれらの変化は約1年間継続されることもわかりました。但し、この検討は少数例で行ったコモンSNPによるものなので、今後さらに疾患予測の精度を上げるとともに、対象を拡げて検討を続ける必要があります。

 

医師が自ら受検者に対して正しい情報を結果回付することで、また相手の立場を考慮して予防のためのアドバイスを行うことで、受検者との間に適切なコミュニケーションが生まれます。地域住民の健康を守ることができ、高度情報化社会における医師が本来あるべき姿を実現することができると考えています。このような教育ツールとしての遺伝子検査を健全に普及させていくことで、社会的な大きな課題に対してのマクロソリューションを提供していければと考えています。また現在の技術にとらわれず、新たなゲノムや予防の研究を実施し、常に新しくて正しい技術や情報に刷新し続けていくことで、将来世代のために貢献していきます。

制定日 2016年2月15日

最終改定日 2016年2月15日

​GC監査会

特定非営利活動法人こどもたちのこどもたちのこどもたちのために