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カレーは決して飲み物でありません

小瀧なつき


さあ、お昼だ。運ばれてきたお蕎麦、次の一口を箸にスタンバイ、次から次へテンポよく運び、せいろが空になくなるまでたった6、7分。おや、まだモグモグさせながらも上着を着て、お勘定に進んでいます。お口の中が空になっても胃の中、脳の中では食事は全く終わっていませんよ。忙しい現代人、さあどうやってご飯をゆっくり食べましょうか。


今回紹介するのは肥満と食事の習慣に関する23研究、述べ10万6000人男女のデータを集約し分析した結果です。


ここで判明したのは、「早食いは太る」という説が事実であるということでした。

調査の結果、食事時間が短い、速い人はゆっくりな人に比べて肥満になるリスクが2.15倍も高かったのです。実際BMI値も平均約1.8高めでした。


日本人のランチにかける時間は30分未満が男性7−8割。女性も5−6割。中でも20分未満の人の割合が一番多かったのです。


1時間休憩があったとて、食事以外にも、身支度、スマホでの情報収集、コミュニケーション、銀行、業務以外の用事全て…と休憩も忙しく過ごすのですものね。


「早食い」は何故太るのか?

満腹中枢が働くまで時間がかかるから。

この根本は「早食い」だと必然と「噛む回数が少なく」なるからです。


咀嚼することは、脳へも咀嚼の回数だけ満足も増え満腹感に通じます。

また全身の血流が上がり、働けるように胃もここでやっと目覚めます。

よく噛まずに飲み込んだら胃はその大きい食物を吸収するために頑張って消化活動をするためにたくさんエネルギーを消費してくれそうなのですが、そうは行きません。

よく噛み砕いた方が飲み込み、吸収も良いのは難題も食物も同じこと。

目覚めていない胃にいきなり大仕事を放り込んでもただの負担となり、燃費の悪い消化を続け、胃に長く対流、胃酸を過剰に分泌、胃もたれも引き起こしかねません。満腹と感じれず食べ続けては多くのカロリーを摂取するのにカロリー消費は少なめが続き、肥満への負のループが加速してしまいます。



食事はゆっくり時間をかけましょう。しかし限りある24H。まずは「噛む回数を増やす」ことから始めましょう。リスって木からチョロチョロ現れて忙しないですよね。でもそんなリスたちの口元をよーく見てくださいな。両方の頰ペタにたくさんの木ノ実を詰め込んではその頰の風船がなくなるまで必死で噛み噛み噛み…!1パク30噛み。一緒に目指しましょう。




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