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体重計から目をそらし続けてはいませんか

小瀧なつき


飲酒や喫煙は食道がんの大きな原因であり、中でも日本人の食道がんの9割がこの食道扁平上皮がんに当たります。初期は自覚症状がなく、咽頭ガンを併発することもあります。

お酒やタバコが良くないことは十分にお分かりですね。


その上でもう一つ、防ぐ手段をお伝えしていきましょう。



さて、今回は食道がん(食道扁平上皮がん)とBMI値の関係についての研究のご紹介です。

BMIってなんだ?という方。

BMIとは、それぞれの身長に適した体重のことで、自分のベスト体重がわかる目安となるものです。

計算方法は「体重÷(身長x身長)」ですので、あとで自分の値も調べてみましょう。ちなみにこの頭文字はボディー・マス・インデックスです。気になった方へ参考までに。


そしてこのBMI値こそがもう一つの予防手段の鍵になってくるのです。


10万人を対象に20歳から5年又は10年にわたり追跡、調査を行いました。

その結果、BMI値が5年で1%増加にとどまった人は、15%増加した人に比べて、食道がんリスクが33%も低かったのです。


体重によって多少異なりますが、170cmの人で考えた場合、BMI値15%の増加は、大よそ体重10kgの増加、

160cmの人の場合で大よそ体重7、8kgの増加に相当します。



体重が10kgも増えてしまわないような体重の維持、管理が大切なのですね。


最近、体重計に乗ったのはいつですか。今朝、昨晩という人もいるでしょうが、うちの体重計はホコリをかぶっている…。なんて人もいるでしょう。今は体重計も進化をし、体組成計と呼ばれ、体重以外にもたくさんの体内情報が測れます。BMI、体脂肪率、基礎代謝、筋肉量、中には体内の酸素、水分量も測れちゃうのもあるんだそうで。

体重、飲酒、喫煙、基本的な習慣の見直しは基本だからこそ難しいかもしれません。しかし他の病気の予防にもつながります。毎日体重計に乗るだけでも前と比べて変化があっても、人は自然に戻そうとするそんなスマートな生き物です。

まずは体重計に乗って、スマートな波にのってみませんか。

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