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​遺伝学的検査とは?

遺伝学的検査の概要をお伝えします。

遺伝子関連検査の種類​

■ ​​ヒトの細胞に関する遺伝子関連検査は、体細胞の検査と生殖細胞の検査に分かれています。

■ ​ 体細胞の遺伝子関連検査を遺伝子検査、生殖細胞の遺伝子関連検査を遺伝学的検査と呼んでいます。​

■ ​ 遺伝子検査はがん細胞特有の変異を調べる検査です。​

■ ​ 遺伝学的検査では出世前診断や、多因子疾患のかかりやすさ、体質、薬剤応答感受性など様々な検査があります。

日本医学会「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」(2011年2月)、公益社団法人日本医師会「かかりつけ医として知っておきたい遺伝子検査、遺伝学的検査」(2016年)から抜粋および改変。

生殖細胞系列と体細胞の違い

​■ 生殖細胞:精子と卵子で遺伝情報が次世代に伝播されます
■ 生殖細胞系列:生殖細胞のもとになる細胞を含みます 

 → 罹患リスク予測の検査
■ 体細胞:肝臓、心臓、肺などの体を構成している細胞です

 → がん細胞の遺伝子検査

図1.png

遺伝学的検査は何を測定している?

■ 個人ごとに異なる塩基(A、T、G、C)の違いを測定しています。

ヒトのDNAがコピーされるとき、だいたい15箇所くらいのコピーミスが生じます。

ある程度はブロックになって受け継がれていきます(ハプロタイプブロック)。

家系、集団といった人類の歴史として刻まれていくことになります。

ゲノム.jpg

レアバリアント・コモンバリアント

​■ バリアント(変異)の出現頻度により異なるエビデンスが示されます。

​■ レアバリアント(出現頻度1%未満)では家族性高コレステロール血症、遺伝性乳がん卵巣がんなどの単一遺伝子疾患のリスクが示されます。

​■ コモンバリアント(出現頻度1%以上)では多因子遺伝疾患等の統計的なリスクが示されます。

図2.png

罹患の要因は遺伝だけではありません

 

■ 多因子疾患は遺伝要因と環境要因の双方によって引き起こされます。それぞれの寄与度は疾患によって異なります。​​

​■ 2型糖尿病のように遺伝率が比較的低い疾患と、心房細動のように遺伝率が比較的高い疾患があります。

遺伝環境要因の割合

遺伝的リスクが高くてもリスク削減可能です

 

​■ 遺伝的リスクが高くても、良好な生活習慣を取り入れている群は、そうでない群と比べて冠動脈疾患の罹患リスクが約46%低いことが示されています。
​■ アルツハイマー病、その他多くの疾患についても生活習慣の改善により、高リスク群の罹患リスクが低下したことが示されました。    

出所:N Engl J Med. 2016 December 15; 375(24): 2349–2358.

JAMA Neurol. 2018 Apr 1;75(4):462-470.  

罹患リスクを生活習慣でヘッジ Ⅰ

 

冠動脈疾患では、遺伝要因が高くても、生活習慣が良ければ、罹患リスクが低いことがわかりました。
参照:PMID: 27959714  N Engl J Med. 2016 December 15; 375(24): 2349–2358.  

Genetic Risk, Adherence to a Healthy Lifestyle, and Coronary Disease.

冠動脈疾患リスク

罹患リスクを生活習慣でヘッジ Ⅱ

​■ アルツハイマー病にておいても、遺伝要因が高くても、生活習慣が良ければ、罹患リスクが低いことがわかりました。

参照:PMID: 31302669  JAMA. 2019 Jul 14. doi: 10.1001/jama.2019.9879. 

​■ その他、がんなど多くの疾患でも同様に、遺伝リスクと環境リスクが独立して罹患リスクに寄与していることが示されています。

アルツハイマーリスク
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