酔った赤い顔には補色のみどりでカームダウン
- グリーンコード
- 2019年11月2日
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小瀧なつき
今日は楽しい飲み会だ。
その席にいる半分の人が顔を真っ赤にさせてはいませんか。日本人の約40%がアルコールを分解する酵素が少ない遺伝子を持っていて、赤い酒飲み人となのです。

ただお酒に弱いだけならば良いものの、これが癌にかかりやすいと聞くと考えようですね。お酒に弱い人だけの問題ではありません。分解できないぐらいの大量の飲酒をする人ももちろん同様です。
病気を恐れず、楽しくお酒を飲む方法を知っておきましょう。
今回紹介する研究は、飲酒、アルコール分解酵素の活性の弱い遺伝子と頭頸部ガン(咽頭ガン、口腔ガン)の罹患リスクについて2012年に愛知県がんセンターで行われた研究です。
お酒に弱い人でもこの癌に負けないために摂るといい成分とは何でしょう?
頭頸部ガン患者409名と健康な人1227名を調査したところ、
葉酸を多く摂っている人は、少ない人に比べて罹患のリスクが47%低いことが分かりました。葉酸をたくさん摂りましょう。
これは年齢、性別、喫煙状況、アルコール分解酵素の遺伝子型に関わらず一貫した結果でした。
咽頭ガンの初期は症状が少ないのですが見つからずに放置すると鼻、 耳、目、また首のリンパ節への腫れなど頭部全体に症状が現れます。
このリスクを防ぐための葉酸。「造血のビタミン」と言われ、細胞の生産や再生に役立ち、血液をサラサラにもしてくれるビタミンB群の一種です。
1日に240μg摂取しましょう。
葉酸を多く含む食品の例
・緑色野菜(ほうれん草1/2束 210μg、アスパラガス3本 100μg、パセリ、ブロッコリー、枝まめなど)
・肉類(牛レバー50gには500μg)
・酒かす、日本茶
日本人の多くがアルコールに弱い遺伝子を持っていたとは新たな発見でしたね。
お酒で顔が赤くなることを当然のように受け入れていた人にも朗報です。遺伝子は言わばカラダの設計図。その設計図をいかに組み立てるのかはカラダの棟梁、まさにあなたの腕の見せ所です。お酒に弱い設計のカラダには葉酸で十分な補強をしてお酒に負けない頑丈なカラダへの建て直しにかかりましょう。カラダの大工、臓器にはたらきかければ、お酒にも、予期せぬトラブルに負けない心地良いいカラダの夢のマイホームを建てられるのでは。
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