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過ぎたるは、なお及ばざるが如し

小瀧なつき


最近、コーヒーと健康についての話を耳にすることはありませんか。実際、コーヒーがカラダに良いとされる研究は多く発表されており、生活習慣病やがん予防になると言われています。他にもカラダに良いものとして、チョコレート、トクホのついた飲み物、体にいい油、お酢などを以前より意識的に多く手に取るようにはなっていませんか。果たして「カラダにいい食品」は、本当にカラダにいいのでしょうか。





今回紹介するのは、膀胱ガンとコーヒーの摂取量の相関性について40−69歳の10万4500人を5年間追跡調査した、日本の研究です。日本では、人口の7.2%、女性は男性の4分の1とあまり多発する癌ではありませんが、膀胱ガンは摘出せねばならないほど進行させてはなりません。用心したいものですね。


調査の結果、タバコ、コーヒー、そしてカフェインが膀胱癌のリスクを高めることが分かりました。

タバコを吸う人の膀胱癌の罹患率は、全く吸わない人に比べて1.48倍でした。タバコを年に40から50箱前後吸ってしまった場合はリスクが更に2.24倍に上がります。喫煙は相当に悪影響だとわかりますね。

そして、コーヒーを1日に1杯以上飲む人も罹患率は高く、非喫煙者の場合では、膀胱ガンのリスクが2.24倍も高いことが分かりました。

そして、そしてコーヒー以外のお茶などにも含まれるカフェインだけに着目した場合でもリスクは2.05倍だそうです。

「カラダにいい」コーヒーですが、交感神経活性、代謝促進、血管拡張、胃酸分泌、利尿作用などなど、カラダにメリットがいっぱいなのも確かですが、飲み過ぎはあまり良くないようですね。


男性は喫煙率が高い人ほどコーヒーの摂取量も多い傾向にあるとのことなので、セットで該当する人は要注意したいところです。


「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」。覚醒し過ぎても自律神経が乱れます。利尿作用が過ぎても水分不足に。血管が常に拡張していては収縮もできずに血流がうまくいきません。タバコをすぱすぱ言わせている記者さんも、コーヒー片手に頭を抱えて悩んでいる音楽家さんも、お茶室で作戦を練ってる千利休さんも。何事もほどほどに、が鉄則ですね。