小瀧なつき
かつては美味しいものをたんまり食べているおじさまがなるぜいたく病だった痛風。
食べ物が豊富かつ欧米化した現代では発症年齢のピークは50歳代から30歳代までに下がっています。
痛風とは血液中の尿酸が蓄積され、その排泄がうまくできずに結晶となって関節に激しい痛みを引き起こす病気です。
痛い。風が当たっただけなのに…。
これのこと。
食べ物やかまわずお酒を飲んでいると上がる尿酸値、どう向き合っていけば良いのでしょう。
今回ご紹介するのは高くなった尿酸の値に対する救世主について2017年に発表された研究です。
コーヒーがいかに尿酸の排泄を担う腎臓の働きに効果をもたらすかを分析しました。
200件の研究データを分析した結果、
毎日コーヒーを3〜4杯飲む人はそうでない人に比べ、痛風の罹患リスクが50%も低く、半減することが研究で分かりました。
コーヒーのどの成分が効果をもたらしているかは明らかではないのですが、カフェインではないことも判明しています。
高尿酸血症の人の7割がメタボリックシンドロームと言われ、それに対しても効果を示しました。
痛い石、尿路結石ができるリスクは33%減。
さらに悪化し腎臓が機能せずに体内に毒素が溜まってしまう慢性腎臓障害のリスクも29%下げられます。
毒素を溜めないためには、すぐコーヒーで対策を取りましょう。
尿酸値を上げる1日のプリン体の量は400mg以下に抑えましょう。
尿酸値を上げるプリン体を100g中200mg以上含む食品は以下の通り。
・レバー、白子、えび、いわし、かつお、干物、煮干しなど
・ビール 缶1本18mg(ウィスキーの30-70倍、ワインの2-10倍)
ビール自体のプリン体は高くないのですが、レバーや干物、珍味などのお酒の肴が厄介なのです。
お酒の席は、飲んでは食べてのプリン体のあおり合戦になっているようですね。
お酒と美味しい味が分かるようになって大人風を吹かせられるのも束の間、今度は関節あたりに痛い風を感じている。贅沢プライスなものが食べられるようになってもカラダの健康はいつまでもプライスレス。飲みすぎた翌日はコーヒーで肝腎かなめのカラダのケアをいたしましょう。
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