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恋せよ、オトメ。食せよ、おコメ。

小瀧なつき


炊きたての白いお米。あなたなら何を添えます?ゆらめく鰹節、ほくほく明太子、濃厚な生卵。幸せな想像はどこまでも膨らんでしまうものです。しかし、この日本人のおコメ愛に待ったをかける病(やまい)があるというのです。


今回紹介する研究は、45―75歳の日本の男女6万人を5年間、その食生活を調査して、2型糖尿病の罹患リスクとお米の食習慣との相関性について調べたものです。

その結果、特に女性の場合で、白米を多く食べる人(1日平均560g)は、少ない人(1日平均165 g)に比べて2型糖尿病になるリスクが1.65倍高いことがわかりました。

お米でも、精製された「白米」を多く食べることがリスクを上げていたことに着目しましょう。


白米は精製される過程でモミから皮、皮の間のふすまなどが取り除かれます。その際、食物繊維、ビタミン、ミネラル、タンパク質などの糖尿病の予防として大切な栄養素も一緒に取り除かられてしまっているのです。

食物繊維は、血糖値の上昇を穏やかにする働きがあります。

ビタミンBは、吸収した糖をエネルギーに変換するのに必要不可欠な存在です。

ですから、これらの働きが欠落した白米は、主に糖分として吸収されやすいのです。

これが、糖質が悪役にされて、「糖分カット」が叫ばれる真相です。


でも炭水化物はカラダに必要な3大栄養素の一つです。

炭水化物の1日あたり目標摂取量は、320g、全カロリーの50〜60%

(タンパク質は全カロリーの12〜20%、脂質は20%)

脳は1日に100g以上も糖エネルギーを消耗してしまうし、決して「炭水化物は太るから食べない」と敵扱いはしてはならない大切な栄養素なのです。

そこでうまく付き合うために「糖吸収を緩やかにしつつ炭水化物を摂取」と言う新たな発想がカギとなります。


白米だけ構わず食べていたら血糖値も、お腹周りも増していく一方でしょう。しかし、ご飯の際、きちんと足りていない食物繊維やビタミンを副菜で補ったり、白米をたまに玄米にしたり、雑穀を混ぜるなど、食事全体で栄養のバランスを取ることが大切です。ゆっくり食べること。また食べる順番も「食物繊維→脂質→タンパク質→炭水化物」にするのも緩やかな糖吸収に役立つことでしょう。



せっかく日本人に生まれたのだ!お米、食べましょう。食べ方のひと工夫で、美味しいお米も健康も幸せ一杯にほおばっちゃいましょう。