小瀧なつき
認知症、頻繁に聞く症状と思います。この認知症の多くがアルツハイマー病によるものです。
厚生労働省調べでは65歳以上の7人に1人が認知症を患っています。2025年にはそれが5人に1人になると予測されます。
この数字いかがですか。
家族単位で考えると認知症も少なくとも2世帯に1世帯で起こりうるのですから他人事ではありません。
では、どう予防する?
今回ご紹介する研究は中高年44〜79歳、約1800名を3年間追跡し、認知機能に何が影響しているのかを調査したものです。タバコ、飲酒、睡眠時間などの生活スタイル?体形?何が認知症を引き起こしているのでしょうか。
調査の結果、体重について大きな発見がありました。調査時の体重や肥満指数(BMI)の良し悪しは認知機能の衰えに関係していませんでした。
しかし、問題は20歳から50〜60歳になるまでの間に体重がどの程度変わったか、その変動幅なのです。
年を重ねると共に体重も増えていくというのが通例でしょう。最近はジム通いや食事などカラダへの意識も高まっています。
もちろん体重が大幅に増えてもよくないのは言うまでもありません。
しかし研究の結果はおどろくべきもので、体重が減少した人こそが危ないのです。
・4kg以上減少
・4kg未満だけど減少
・増減0kg
・8kg以上増加
このいずれも認知機能低下の確率が2倍以上になると判明したのです。
そして4〜7kgの増加がこの確率がもっとも低く、ベストなのです。
体重はあまり増えるだけでなく減ることも良くないようですね。
さあ、20才の頃の体重を思い出してみましょう。
どのくらいでしたか。プラス4〜7kg内、自然な体重増でキープ!それがいい結果をもたらします。年を重ねて、ジーンズもワンサイズアップ…。いいんです。でも油断はご禁物。人は太ります。そんな意識でのカラダづくりはいかがでしょう。同窓会で今が一番輝いているあなたをみせてくれるのはヤセた自分ではなく、話題の絶えない脳の回転力と素敵な笑顔。
それこそがワンアップ、グッドエイジングなのではないでしょうか。
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