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執筆者の写真グリーンコード

寡黙な職人にコーヒーブレークを

小瀧なつき


「沈黙の臓器」肝臓の働きをご存知ですか。その役割は、①栄養素の代謝。②脂肪の吸収に必要な胆汁をつくる。③アルコールや薬、有害物質の解毒です。

胃腸、喉、頭は痛いとすぐ自らの不調を訴えてくれますが、こんなにも働いていても、なかなか弱音を吐いてくれないのが肝臓。気付いた時には、肝炎や肝ガンに進行となりかねません。こまめに気を配ってはどうでしょう。


今回ご紹介する2017年のイギリスの研究では、コーヒーがいかに肝臓の病気に効果をもたらすか研究を改めて集め、分析しました。



コーヒーを一日平均3-4杯/日飲む人は、全く飲まない人に比べ肝臓病のリスクが低く平均30%低い傾向にありました。


コーヒーを摂取することで肝臓の病気のリスクは以下のように減らすことが可能です。

・慢性肝炎のリスク39%減

・肝硬変のリスク31%減

・非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)のリスク29%減

・肝臓の線維化のリスク30%減

・肝がんのリスク15%減


肝硬変は、肝炎ウイルスが原因の場合もありますが、アルコールも原因になります。進行すると「だるい」「お腹がはる」「むくみ」「血が止まりにくい」など、症状も重くなります。


非アルコール性脂肪性肝疾患とは、肝臓が生活習慣の乱れによって起こるメタボリック症候群の1つ。現在40代台男性で4割以上、女性でも閉経後は1割を超えます。


肝臓の病気はいずれも暴飲暴食が原因のようですね。


あなたが豪快焼肉に行った日も、シメのら〜めんに繰り出した日も、肝臓はひたすら胃腸の後ろで明日も元気に動けるようにと、ひたすら黙って整備をしてくれています。不満も言えずにいつの間にかふて寝をして脂肪肝ならぬフォアグラになってしまいますよ。一日3、4回はコーヒーブレークの差し入れを職人堅気な肝臓さんのためにいただいてみては。 


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