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体内修復中につき、起こさないでください

小瀧なつき


人は、人生の3分の1を眠りに費やしていると聞いてそれをもったいないと思いますか。短いと感じますか。もったいない精神のお国柄の日本。もったいないからと言っては働き、その結果として睡眠時間が世界でも最下位級に短くなっています。でも、睡眠不足が具体的に何か病気につながるとしたら、どうでしょう、睡眠を大事にしようと思いませんか。


今回紹介する研究は、2014年に日本の新潟で発表された約4万人を8年間観察して分かった睡眠と生活習慣病についての結果です。睡眠が短いとカラダにどう影響してくるのでしょう。


調査の結果、睡眠時間の短い人(1日5.5時間未満)は、充分に睡眠をとっている人(7〜7.5時間)に比べて糖尿病になるリスクが1.53倍高いことが判明しました。睡眠が5.5〜6時間の人でも充分な睡眠の人より、リスクは1.25倍高くなります。

現在、糖尿病と強く疑われる人は、日本の人口の1割を超えており、年々増加している生活習慣病です。寝不足な生活習慣、見直したいですね。

日本人の平均睡眠時間は7.7時間、アメリカ人8.8時間、フランス人8.5時間、イタリア人8.3時間です(OECD 2008年~2014年調べ)。日本人の睡眠の時間を詳しく見ると以下の通りです。

8時間以上   9.5%・6.7%(男・女)

7〜8時間未満 19.1%・17.9%

6〜7時間未満 33.4%・34.2%

5〜6時間未満 29.4%・32.5% (厚生労働省2015年調べ)

6時間未満の人の割合が最も多く、7時間以上睡眠を取れている人は2割しかいません。 

睡眠の妨げの理由の多くは仕事、女性は家事です。その他に通勤やケータイなどでした。仕事や通勤時間は削りにくいですが、まずはベッドに入ってからのケータイをやめてみてはいかがでしょう。


睡眠はその日の疲れをとり、修復し、次の日を万全に迎えるための大切な時間です。もったいぶらずに1日に1回のしっかり修繕修復をしましょう。東大寺のようにいつまでも凛とそびえ立っていたいものです。