小瀧なつき
ビタミンはサプリでとっているから大丈夫。カラダに気を配ってる風だが、実際、効果が出てるのかピンときていない人も多いはず。サプリメントとは補給、補充するという意味。ビタミンは栄養素の代謝を助けるメンテナス役。
自分のカラダの状態を知り、カラダはどんなメンテナスが必要か、そのために補給、備えたい成分は何かを見極めて効率のいい食生活を始ませんか。
今回紹介するのは7万人以上を5年間観察し、ビタミン各種の摂取と子宮内膜症の罹患リスクの相関性について調べたアメリカの研究です。
子宮内膜症は月経のある女性の10人に1人に見られる病気で、近年増加傾向にあります(日本婦人科腫瘍学会2018年調べ)。原因は不明で、月経回数が多いこと自体がリスクを高めます。症状としては強い月経痛が見られます。
ならば、月経期を健やかに過ごすことが最善の策ですね。
子宮内膜症になるリスクはビタミンB1(チアミン)を多く摂る人は摂らないない人比べて16%、ビタミンCで16%、ビタミンEで30%、葉酸で21%、低いことがわかりました。
それぞれのビタミンの役割と多く含む食品の例は以下の通りです。
・ビタミンB1
ー エストロゲン (女性ホルモン) の代謝を促し月経を スムーズに。
(豚肉、玄米、アボカド、かぼちゃ)
・ビタミンC
ー抗酸化作用により子宮内膜症につながる子宮細胞の増殖や付着に関わる酵素除去を手助け。
(いも類、果物、緑黄色野菜)
・ビタミンE
ー血管拡張。月経がスムーズに。
(アーモンドなどのナッツ類、魚類、アボカド、かぼちゃ)
・葉酸
ー正常な赤血球の生成を助け、貧血に役立ちます。
(牛レバー、ほうれん草、アボカド、玄米)
注意したいのですが、研究によるとビタミンがいいといってもサプリメントのみでは同じ成分をとっても効果がなかったのです。
効果はビタミンの中の成分単体にあるのではなく、これらの有益なビタミン成分を含むほどに栄養に富んだものを食事として食べることが肝心なのですね。
ビタミンB、C、Eと葉酸をたくさん備えた食べ物を摂りましょう。食べるべきはアボカド、かぼちゃ、濃い緑の野菜、玄米、豆、ナッツ、レバーなど色、歯ごたえ、コクも詰まった濃いものと覚えましょう。
誰だって助けは必要。でも自転車が補助輪だけでは進めないように本体あってこそお助け役がその効果を発揮します。助けを上手に使って健康を伸ばして行きましょう。
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