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執筆者の写真グリーンコード

ノーチキン、ノーライフ

小瀧なつき


ご褒美に、力をつけるため、大人にこそ熟成肉、肉汁ほとばしるハンバーグ。みんなが大好きなお肉。ライオンでもトラでもない、狩をすることもない現代人は出されるがままにお肉ばかりを食べていて良いのだろうか。心が欲するからではなく、カラダが欲しているものにも耳を傾けて健康的な人間になりませんか。



今回紹介する研究は、韓国で2017年に発表された肉の摂取と脳卒中リスクについて、約25万5千人のデータを分析したものです。



肉は肉でも、その食べる肉の種類が重要なことが判明しました。

牛や豚など四つ足動物、いわゆる赤い肉を食べると脳卒中になるリスクは11%上がり、ソーセージやハム、ひき肉などの加工肉では17%リスクが上がります。

反対に鶏肉、いわゆる白い肉を食べるとリスクは13%下げられるのです。これは特に男性の場合相関性が高いとされています。


なぜ、お肉でも白い鶏肉がカラダに良いのでしょう。


鶏肉に含まれる脂肪は不飽和脂肪酸、つまり固まらない脂肪のリノール酸です。このリノール酸は固まらない故に血液をサラサラにしてくれます。そのおかげで血液がドロドロの状態の動脈硬化を抑え、脳への血流も良好になり、結果、脳卒中を防ぐことができるのです。アスリートが食べているのにはそれなりの訳があったようですね。



あなたの今胃に入っていったのは白いお肉ですか、赤いお肉ですか、それとも金色のビールですか。色も味も濃厚な赤や金を手にとってしまいがちな我らの煩悩。でも、もう一度考えてみましょう。ちょっと味気のない白だけと、白は薬味や野菜との相性抜群、一緒に調理すればお互いのいいとこ取りの最高出汁のマリアージュが生まれます。日本の冬と言えば水炊き、韓国はサムゲタン、カレーもやっぱりチキンが絶品ですよね。


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