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執筆者の写真グリーンコード

オメガネに叶いますように。

小瀧なつき


日本は海に囲まれ、サケ、マグロやサンマなど様々な魚類が海流に乗ってやってくるお魚大国です。それなのに昨今、日本人の魚離れが問題になっています。サラダチキンに野菜ジュース、一息のカフェラテ。あらまあ。魚を前回食べた時が思い出せない方、思わぬ病気のリスクの海流に流れ込んでいるかもれませんよ。


今回紹介するのは、40歳から79歳の日本人の女性26,291人を約8年間の食生活を追跡して得られた乳がんのリスクと摂っていた脂質の種類の相関性についての研究です。

効果的な脂質とはオメガ3です。


魚の脂質に含まれるオメガ3(長鎖n-3脂肪酸)を多く摂取する人は、そうでない人に比べて、乳がんになるリスクが44%低いことがわかりました。

他の種類の脂質も含めた全脂質量が多くてもオメガ3を多く摂取していればリスクを同様に抑えられていました。


乳がんの原因には女性ホルモンが大きく関わります。ホルモンの分泌自体も原因となりますが、閉経後に分泌が減ることでホルモンのバランスが乱れたり、肥満になることも関係しています。オメガ3は、そのサラサラ効果と免疫力促進パワーで乳がんのリスクを撃退してくれるのです。


n-3脂肪酸、通称オメガ3。聞いたことがあるかもしれませんね。

オメガ3というと亜麻仁油を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかしオメガ3には3種類あり、植物性の大豆や亜麻のαリノレン酸。魚由来のDHAとEPA。これら3つ全てがオメガ3です。その中でも大事なのがEPA。

EPAは生理的活性物質として免疫力を高めたり、ホルモンの分泌の調整、血液濃度や動脈の収縮などカラダを整備してくれます。これが病気から守ってくれるのです。


摂取した亜麻仁油などのαリノレン酸は、体内で最終的にEPAに変換されます。しかし変換されEPAになるのは若年女性で10%から20%程度と言われます。ちなみに男性はもっと少ない10%以下。

となれば、ダイレクトに魚からEPAを摂ることが断然、効果的なんです。



「新鮮、直接」=「おいしくて栄養がある」。市場で魚を仕入れる板前さんは知っています。あなたもおうちの板前さん。真似をしてお刺身のコーナー、お持ち帰りのお寿司はいかがですか。回転寿司も楽しそうですね。あなたのオメガネに叶うお魚オメガ3があるといいですね。


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