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ちょっと待った、そのストイックビューティー

小瀧なつき


最近、街はスタイルも、肌も、ファッションもみんなキレイなお姉さん、ママさんなのか?そんな女性で溢れている。食事や運動など美ボディーへのあくなき追求、恐れ入った。しかし、ストイックすぎる食事や運動習慣は本当に健康なボディーへと続く道なのでしょうか。



今回紹介するのは、約10年間、25-74歳のアメリカ人女性の食生活を観察し、病気との相関性について調べた論文です。調べた病気とは胆石症です。


胆石症は、女性に多い疾患で、胆のうや腸につながる胆管にできる結石です。あまり自覚症状はありませんが、ひどくなると脇腹、みぞおちなどに痛みが発生します。特に40代forty、肥満fatty、多産婦fertileの女性femaleのF4の方に多く見られ、国民の10〜15%が持っていると言われています(日本消化器学会調べ)。健康ボディーのためにはどのような食習慣が良いのでしょうね。


調査の結果、夜間に絶食している時間が長い人(14時間以上)は、通常の人(7〜11時間)に比べて、胆石症になるリスクが1.33倍高いことが分かりました。


14時間も何も食べないと、前日の夕飯が9時でも昼11時まで何も食べないことになります。


これは、もはやプチ断食かも…


また、現在ダイエットをしている人もしていない人に比べて、リスクが1.67倍高く、イギリスの別の研究では、ベジタリアン(菜食主義)である人も、そうでない人に比べてリスクが1.2倍高いという報告もされています。


「就寝前の食事は控える。ダイエット。野菜の食事。」どれも一見健康的に感じるこれらの習慣が胆石を作ってしまうとは、一体、カラダの中で何が起きているのでしょう。


胆のうは、消化の際に、脂質を分解するため、小腸に胆汁を送り出しています。


長時間の絶食や、ダイエットによりエネルギーが足りなくなると、胆のう自体の働きも低下します。そして、胆汁の成分中のコレステロールの割合が上がってしまいます。これが胆石を作りやすくしている可能性だと考えらます。胆汁中のコレステロール成分は絶食9時間から16時間ではなんと約10倍に上がってしまうのです。


脂っこいものを食べてもいないのに胆汁内コレステロール成分が上がる。寝耳に水です。


大丈夫。朝食は抜かず、昼までには食べる。カラダを動かすためのエネルギーをしっかり摂る。菜食中心でもたんぱく質、脂質も忘れない。とても当たり前のことだけど、それこそが大事なのです。出来そうでしょう?


カラダ作りに意識が向くとつい昨日より、今日。更にどんどん頑張れる右肩上がりの自分に期待しちゃうもの。でもそのストイックな右肩上がり、カラダのためになってるかしら?天気も晴れの日が続き過ぎると、農作物は枯れてしまいますもの。曇りや雨の日も当たり前だけど、それが大事なんですね。カラダ作りもコン詰めすぎず、いい塩梅に、栄養の恵みをボディーの芯へ降り注ぎたまえ。